リザルト
溶けきれない「苛立ち」を抱いたまま迎えた朝は
瞳に映る風景が重く暗く見えてくる
昨日までは明るくて幸せな事だったのに
今となれば何もない小さな出来事だった
別の知らない誰かと寄り添ってしまった君は
私の知らない世界へ踏み込んでしまったから
私は成す術もなく憎しみを抱いているだけ
悲しみに震えていた
「あの夜は忘れない」
数え切れない思い出だけが今も虚しく頭の中を
ただ流れていくのを
私は止める事さえ出来ず苦しんでいる
嫉妬の神経を断ち切る事さえ出来ず
骨組みだけにしていたあの日
白日の出来事のように忘れられればどれ程幸せか
約束を交わした幸せだった日に
戻れるのなら戻りたいけれど
同じ結末なら何もないのだから憎しみだけ抱いて
闇に消えて…
因想
胸に突き刺さる不安は何?迷い狂い出す僕
安らぐ事を求めすぎて 苦しいから君の声を
暗い部屋の中で独り探し始めていたけど
聞こえるのは耳鳴りだけ いくら探しても…
信じる事を教えた君「裏切らない」と囁く
その言葉を信じるけど頭の中を醜い
情景だけが包み込む僕は不安にかられて
また君の声を探すけれどいくら探しても声は無い
偽りの幸せに 溺れていた僕の張り付いた
トラウマが今…消えてしまえば…
繰り返し繰り返し同じ言葉で君に問いただすけれど…
苦しくて苦しくて僕の中でこの憂鬱が赤い影を創り出す
「君を信じても、信じても、
何処かでまた疑っている僕は自分を許せない」
消えなくて 消えなくて傷口が疼き始めて僕はもう…
少しずつ 少しずつでもいいから この痛みよ消えろ
傷
「傷つけられた言葉」で君を
蒼く染まった空の下の中 君の存在が消えていく
悲しみから抜け出せないのなら もっと僕を見つめて欲しい
消えかけていた「幻覚」が今も 君の目の前を過ぎていく
苦しみから抜け出せないのなら そっと僕を殺して欲しい
甘い罠が仕掛けられた 僕は何も気付かす
君へと近付いたのに 深い闇に落とされた
溶かされよう君と二人 もう枯れ果てたくはないから
拒み続けた「束縛」だけには 耐えることも出来なくなった
淡い記憶の隙間から 君の顔が浮かび上がり
その微笑に騙された僕が 瞳に映っている
芽生える「憎シミ」と 溢れ出した「悲シミ」…
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